💊 薬を飲み忘れた…焦らないで!薬剤師トマトラが教える安全な対処法と防ぐコツ

白衣姿のトマトラが「焦らないで」と優しく手を差し出されているイラスト。横に薬と水のコップがかかれており、薬の飲み忘れ時の正しい対処法を表現。 くすりの授業
「薬を飲み忘れた!」そんな時、焦って2回分飲むのは危険です。薬剤師トマトラが安全な対処法と、うっかり防ぐコツをわかりやすく解説します。

はじめに

「うっかり薬を飲み忘れてしまった…」
そんな経験、誰にでもありますよね。

飲み忘れたときに「今すぐ飲むべき?」「次まで待つべき?」と迷う方は多いです。
実は、薬の種類によって正しい対応は少し違います。

この記事では、PMDA(医薬品医療機器総合機構)の情報をもとに、
**“飲み忘れたときの安全な対処法と防ぐコツ”**を薬剤師トマトラがやさしく解説します🍅


結論:焦らず、まずは薬の種類を確認しよう

飲み忘れに気づいたら、まず確認したいのは「何の薬か」。

薬によってはすぐ飲んでOKな場合もあれば、次の服用まで待ったほうがいい場合もあります。

薬のタイプ対応の目安
1日1回タイプ(血圧・コレステロールなど)気づいたらすぐ飲む。ただし次の服用まで6時間未満なら1回分スキップ。
1日2〜3回タイプ(胃薬・整腸剤・ビタミン剤など)気づいた時点で1回分を飲む。ただし次の服用までの時間が短い場合はスキップ。
飲み忘れ注意の薬(糖尿病薬・抗てんかん薬など)むやみに飲まず、医師または薬剤師に相談。

2回分をまとめて飲むのはNG!
「倍量になると副作用リスクが上がる」ため、まとめ飲みは避けよう!

(出典:PMDA「知っておきたい薬の知識」)


やってはいけない3つのこと

2回分まとめて飲む

一時的に血中濃度が上がり、副作用の原因になります。
特に高血圧薬や睡眠薬などは、まとめて飲むと危険な場合があります。


自己判断で中止する

降圧薬や胃薬などは“継続”が大切。途中でやめると効果が落ちます。
「もう治ったから大丈夫」と自己判断で中止するのは避けましょう。


毎回バラバラな時間に飲む

薬の効き方が不安定になり、症状のコントロールが難しくなります。
服用のタイミングはなるべく一定にすることが大切です。


飲み忘れを防ぐ3つの工夫

食事や歯磨きとセットにする

“行動のついで”に薬を置くと、忘れにくくなります。
朝食後や就寝前など、毎日のルーティンに紐づけておくのがおすすめ。


ピルケースや1日分カット収納を使う

見た目で「まだ飲んでない」が分かるようにしておくと安心です。
1週間分を小分けできるケースや、日付付きの袋も便利です。


スマホのアラーム・服薬アプリを使う

通知でリマインド。毎日のルーティン化におすすめです。
最近は「おくすりリマインダー」など無料アプリも多く、続けやすい工夫がしやすくなっています。

「完璧に守れない自分を責めない」ことも大事です。
薬は“続けること”が目的。1回忘れても、気づいたら戻ればOK。


こんなときは薬剤師に相談を

次のような場合は、自己判断せず薬剤師へ相談してください。

  • 飲み忘れが頻繁に起きている
  • どのタイミングで飲んだか分からない
  • 特殊な薬(糖尿病薬・抗てんかん薬・ステロイドなど)を使っている
  • 副作用が心配

薬局では、「おくすり手帳」や「処方内容」を見ながら、
あなたの薬に合わせた対応をその場でアドバイスできます🍅


まとめ

  • 飲み忘れたら、まずは薬の種類を確認
  • 気づいたらすぐ飲む薬もあるが、2回分まとめ飲みはNG
  • 続ける工夫が大切。忘れても焦らず次回から再開を
  • 不安なときは薬剤師に相談を

🩺 参考文献

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