💨 インフルエンザを防ぐ3つの工夫|乾燥する季節に気をつけたい習慣

マスク姿のトマトラが加湿器のそばで手を挙げているイラスト。乾燥を防いでインフルエンザを予防する3つの工夫を表現。 季節の授業
インフルエンザ対策の基本は「乾燥を防ぐ・体を温める・生活リズムを整える」 冬の健康習慣をトマトラが解説します。

はじめに

秋冬は空気が乾燥し、インフルエンザウイルスが広がりやすい季節です。
「毎年かかってしまう」「予防しているつもりなのに…」という方も多いのではないでしょうか。

実はインフルエンザの流行には、湿度・温度・生活習慣が深く関係しています。
今回は、厚生労働省の情報と国内外の研究をもとに「今日からできる予防の3つの工夫」を紹介します。


なぜ秋冬に流行するのか

ウイルスは乾燥と低温を好みます。
湿度が下がると、空気中の水分が減ってウイルスの粒子が軽くなり、長く漂いやすくなります。
また、乾いた粘膜では防御機能が低下し、ウイルスが体内に入りやすくなります。

インフルエンザは“乾燥が好き”なんだ。お肌だけじゃなくて、空気のうるおいも大事だよ🍅


🔬 研究で示されていること

  • Lowen AC, et al. (2007, PLoS Pathogens)
    ギニアピッグを用いた実験で、相対湿度が低い(20〜35%)条件ではインフルエンザウイルスの空気感染がより効率的に起きることが確認されています。
    一方、相対湿度80%では伝播がほぼ抑制されました。
  • Reiman JM, et al. (2018, PLoS ONE)
    小学校の教室で加湿器を設置した介入研究では、加湿を行った教室でインフルエンザAウイルス陽性サンプル数が有意に減少しました。
    加湿なしの教室では、ウイルス陽性率が約2倍に上昇していたと報告されています。
  • Park JE, et al. (2019, Sci Rep)
    気温と湿度の関係を解析した疫学研究により、低温(0〜5℃)および低湿度(30〜40%)環境では、インフルエンザ発症リスクが高まることが示されています。

これらの研究から、湿度40〜60%を保つことが感染予防に有効である可能性が示唆されています。


今日からできる!インフルエンザを防ぐ3つの工夫

室内の湿度を40〜60%に保つ

加湿器を活用したり、濡れタオルを干して湿度を調整しましょう。
乾燥した空気ではウイルスが長く漂うため、加湿が最も基本的な対策になります。

手洗い・うがいを徹底する

石けんと流水で30秒以上の手洗いを心がけます。
外出後すぐにうがいを行うことで、のどの粘膜を潤しウイルス付着を防ぎます。

マスクで“吸い込み防止”+“保湿効果”を

マスクは飛沫対策だけでなく、呼吸で失われる水分を保つ役割もあります。
特に乾燥した屋内では、喉の乾燥を防ぐ効果が期待できます。


まとめ

  • インフルエンザは乾燥と低温で広がりやすい
  • 室内湿度40〜60%を意識して、空気を潤す
  • 手洗い・うがい・マスクの3点を徹底する

乾燥を防ぐことが、いちばんの予防!今日から“うるおい守る作戦”でいこう🍅


参考文献

  • 厚生労働省. インフルエンザQ&A(2024)
  • 国立感染症研究所. インフルエンザ2023/2024シーズン情報
  • Lowen AC, et al. Influenza virus transmission is dependent on relative humidity and temperature. PLoS Pathog. 2007.
  • Reiman JM, et al. Humidification reduces influenza virus survival and transmission in classrooms. PLoS ONE. 2018.
  • Park JE, et al. Impact of temperature and humidity on influenza incidence. Sci Rep. 2019.

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