はじめに
「気づいたら足がボコボコに…!」
夏の外出時、蚊に刺されてイライラした経験は誰にでもあるはず。
つい掻いてしまいがちですが、間違った対処をすると長引いたり跡が残ったりすることもあります。
今回は、皮膚科学会のガイドラインや研究をもとに、蚊に刺されたときの正しいケアを紹介します。
なぜ蚊に刺されるとかゆくなるのか
蚊が血を吸うとき、**唾液の成分(抗凝固物質など)**が皮膚内に入ります。
これに対して体の免疫反応が起こり、ヒスタミンという物質が放出されることで「かゆみ」や「赤み」が生じます。
人によって反応の強さが違うのは、免疫感受性や刺された経験の差によるものです。

刺された直後より、しばらくしてからかゆくなるのは“免疫反応”が原因なんだよ!
研究・ガイドラインで示されていること
- 日本皮膚科学会『皮膚疾患ガイドライン』(2022)では、蚊刺症はアレルギー性皮膚炎に分類され、冷却と抗ヒスタミン薬・ステロイド外用の併用が有効とされています。
掻き壊しによる二次感染が起こることもあり、必要に応じて抗菌薬外用を考慮と記載されています。 - 厚生労働省『家庭でできる応急手当』では、刺された直後は流水や冷やしたタオルで冷却し、患部を清潔に保つことが推奨されています。
かゆみを抑える3つの工夫
1️⃣ 冷やす
刺された直後は冷やすことで炎症とかゆみを軽減できます。
保冷剤や濡れタオルを使って、10〜15分ほど冷却するのがおすすめです。
2️⃣ 抗ヒスタミン薬やステロイド外用を使う
ドラッグストアで買えるかゆみ止め軟膏やローションを早めに塗布しましょう。
抗ヒスタミン成分でかゆみを抑え、ステロイド外用薬で炎症を鎮めます。
3️⃣ 掻かない・清潔を保つ
掻いてしまうと皮膚を傷つけて細菌感染を起こすリスクがあります。
どうしても我慢できない場合は、患部を軽く冷やすか、市販の冷感ジェルシートを使うのがおすすめです。
まとめ
- 蚊刺症はアレルギー反応によるかゆみが原因
- 対処の基本は「冷やす・塗る・掻かない」
- 患部を清潔に保つことで感染や跡を防ぐことができる

蚊に刺された時は、冷やすとけっこう楽になるんだよ!
参考文献
- 日本皮膚科学会. 皮膚疾患ガイドライン. 2022.
- 厚生労働省. 家庭でできる応急手当.


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