🦟 蚊に刺されないための3つの工夫|アウトドアでも日常でもできる対策

白衣を着たトマトラが蚊を手で防ごうとしているイラスト。蚊に刺されないための3つの工夫を紹介する画像。 季節の授業
蚊に刺されないための対策をトマトラが紹介!薬剤師目線でできる3つの予防法をチェックしよう!

はじめに

「もう秋だから蚊はいないと思っていたのに…!」
そんな油断をしたときほど、なぜか刺されてしまうもの。

実は蚊は気温20℃前後でも活動でき、10月中旬でも元気に飛び回っています。
しかもこの時期の蚊は“生き残りをかけてしつこい”とも言われています。

環境省の調査によると、ヒトスジシマカ(しま蚊)は気温17℃以上で活動を再開し、
10月下旬まで刺咬例が確認
されたとのこと(環境省, 2020)。

今回は、そんな蚊に刺されないために今日からできる対策を紹介します。


なぜ蚊に刺されるのか

蚊は二酸化炭素・体温・汗・匂いなどに反応して人に近づきます。
特に以下の条件が揃うと、狙われやすくなります。

  • 体温が高い(運動後・入浴後など)
  • 汗をかいている
  • 黒い服を着ている
  • アルコールを摂取している(体温上昇+匂い)

つまり、「汗をかいたまま」「濃い色の服」「外で飲む」——
これらが重なると、蚊にとって“最高の標的”になるのです。


研究で示されていること

  • 環境省『ヒトスジシマカの生態調査』(2020)では、ヒトスジシマカは気温17℃以上で活動し、都市部でも10月下旬まで刺咬が報告されています。
  • 米国CDC(疾病予防管理センター)Guidelines, 2023では、ディート(DEET)やイカリジン(icaridin)は、いずれも安全性が高く、年齢・環境に応じて適切に使用すれば有効な防蚊手段になるとされています。

今日からできる!蚊に刺されない3つの工夫 〜日常編〜

ベランダ・玄関前などの水たまりをなくす(ボウフラ対策)

植木鉢の受け皿や排水口、ベランダの隅など、わずかな水たまりが蚊の発生源になります。
こまめに水を捨てて、ボウフラ(蚊の幼虫)を増やさないことが大切です。


網戸や窓の隙間をチェック

網戸の破れやドアのわずかな隙間からも蚊は侵入します。
防虫テープや隙間ストッパーを使うのも効果的です。


家の中では蚊取り線香・電気蚊取り器を併用

寝室やリビングなど、人の多い場所には電気蚊取り器+蚊取り線香のW対策がおすすめ。
においが苦手な人は、無香タイプの液体式を選びましょう。

蚊は“水たまり”が好きなんだ。植木鉢の受け皿も見逃さないでね🍅


今日からできる!蚊に刺されない3つの工夫 〜アウトドア編〜

肌の露出を減らす

長袖・長ズボン・靴下などで肌を守りましょう。
黒や紺よりも白・ベージュなどの明るい色が刺されにくいとされています。


虫よけ剤を使う(ディート or イカリジン)

成分特徴使用対象の目安
DEET(ディート)効果が長く安定12歳以上(※6か月以上から低濃度製品は可)
イカリジン低刺激・無臭で衣服にも使える生後6か月以上から使用可能

夜間は光と風で防ぐ

  • 寝る前に部屋の明かりを落とす(蚊は光に集まる)
  • 扇風機を回す(蚊は風に弱い)
  • 寝具の近くに蚊取り器や防虫スプレーを配置する

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蚊に刺されたときの正しい対処法はこちらの記事で紹介しています👇
👉 [🩹 蚊に刺されたときの正しい対処法|かゆみを抑える3つの工夫]


まとめ

  • 蚊は20℃前後でも活動しており、秋でも油断できない
  • 「日常」と「アウトドア」で対策を分けるとより効果的
  • 水たまりをなくす・明るい服を着る・虫よけを活用——この3つが基本!

参考文献

  • 環境省. ヒトスジシマカの生態調査報告書. 2020.
  • 厚生労働省. 医薬部外品・防除用

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