🍅 はじめに
「飲み込みにくいから半分にしてる」
「お年寄りが飲みやすいように砕いてる」
──そんな工夫、実は薬によってはとても危険なことがあります。
薬は、溶ける速さ・吸収される場所・味やにおいまで計算して作られた設計品。
形にはすべて意味があり、自己判断で割ったり砕いたりすると、
効きすぎたり、逆に効かなくなったりすることがあります。
⚠️ 割ったり砕いたりしてはいけない錠剤の一例
「錠剤の種類」ごとに、割ってはいけない理由が異なります。
| 錠剤の種類 | 理由 | 代表的な薬の例 |
|---|---|---|
| 徐放錠(じょほうじょう) | 成分をゆっくり放出する設計。割ると一気に成分が出て副作用の危険。 | テオドール、アダラートCR、ベタニス、など |
| 腸溶錠(ちょうようじょう) | 胃で溶けず腸で吸収されるよう設計。割ると胃痛・効果減少のリスク。 | アスピリン腸溶錠、パリエット錠など |
| コーティング錠 | 苦味や臭いを防ぐ、成分を守る目的。割ると苦味・におい・吸収低下。 | クラリス錠、アリナミンF糖衣錠など |
| 配合錠・複合剤 | 成分ごとのバランスが崩れ、効果が偏る可能性。 | アムロジピン+アトルバスタチン(配合錠)など |
| 口腔内崩壊錠(OD錠) | 口で溶けるよう設計。砕く必要はなし。 | アムロジンOD®、レンドルミンD®など |

「割線(カットライン)」があっても、必ず分割OKとは限りません!
医師・薬剤師の指示がある場合のみ半錠にしましょう。
💊 割ったり砕いたりしてはいけない薬の理由
PMDA(医薬品医療機器総合機構)では、
「徐放錠・腸溶錠・コーティング錠などを砕くと薬の設計が崩れ、
血中濃度が急上昇して副作用が起きた例がある」と報告しています。
(出典:PMDA「徐放性製剤の取り扱い時の注意について」)
特に徐放錠は「ゆっくり効かせるための構造」が特徴。
粉砕すると短時間で一気に薬が放出されるため、
血圧低下・眠気・吐き気などの副作用が出やすくなります。
⚠️ 自己判断で割ると起こるトラブル
- 成分が一気に溶けて副作用が強く出る
- 苦味や臭いで飲めなくなる
- 成分が偏って効果が変わる
- 湿気や光により薬の劣化が早まる
💧 飲みづらいときの工夫
1️⃣ OD錠(口で溶ける錠剤)やシロップに変更してもらう
2️⃣ ゼリータイプの服薬補助剤を活用
3️⃣ 一包化調剤(まとめ袋)にしてもらう

「飲みにくい=割る」ではなく、「飲みやすい剤形に変える」発想を✨
医師・薬剤師に相談すれば、安全に飲みやすくできます。
🩺 参考文献
- 医薬品医療機器総合機構(PMDA)「徐放性製剤の取り扱い時の注意について」
- PMDA 添付文書データベース(アダラートCR®、ベタニス®など)
- PMDA「医療安全情報」No.173「粉砕・分割による副作用事例」
- 日本薬剤師会「薬の形の意味」
🍅 トマトラからひとこと

「飲みにくい=割る」ではなく、「飲みやすい剤形に変える」発想を✨
医師・薬剤師に相談すれば、安全に飲みやすくできます。

コメント